御茶屋御殿山は、紀の川市、和歌山市、岩出市の3市に広がる標高約279mの山です。紀州徳川家藩祖頼宣が

岩出御殿を建てた時、この山上に御茶屋を設けて紀ノ川平野の眺めを楽しんだ。このことから御茶屋御殿山の名

前が付いたと言う。美しい三角形のこの山は見通しがいいことで、TV各局の電波の中継基地にもなっている。

 

  JR和歌山線の船戸駅で降り

  た。 駅前の通りを真っすぐ歩

  き、突き当りの旧大和街道を

  右折して100m程行くと常夜

  燈か建つ船戸の渡し場跡が

  ある。 さらに進みJRの踏切

  を越えると紀ノ川の川沿いに

  出た。

 

 

JR和歌山線船戸駅

 

常夜燈が残る船戸の渡し場跡

  JRの鉄橋の少し上流には取水

  口 「岩出頭首工」 のゲートが

  あり、さらに上流では高野山か

  ら流れてきた貴志川が、紀ノ川

  に合流している。

  対岸の岩出市や正面の龍門山

  の景色を眺めながらゆっくり歩

  くと、県道10号線に出た。

  交通量が多いがガードレール

  に守られた歩道があり、安心

  して道なりに真っ直ぐ歩く。

 

 

 

 

 

 

 駅からおよそ3km来ると道の右側

 に「行者堂参道」の案内がありここ

 を入る。 かなりキツイ舗装道を登

 ったところの広場に、葉桜に覆われ

 て行者堂(右)が建ってあった。

 行者堂を過ぎるといよいよ山道で

   落ち葉の道となる。所々急な斜面

   は丸太で階段が作られている。

 

  やがて右に船戸山ゴルフ場が見

  える所に来た。遠くに岩出市か

  ら紀の川市の町並みが光ってい

  る。少し登ると東屋の休憩所が

  あり、さらに登るといったん離

  れたゴルフ場の脇にまた出た。

  ここから振り返ると龍門山の姿

  が美しい。

   

 

船戸山ゴルフ場

 

東屋の休憩所

 

  

 ゴルフ場の見える道の脇に案内板が

 あり、それには山頂まで200mと

 あった。 ツツジの花が咲く道を登る

 と尾根道に出て、道は左右に分かれ

 ている。

 

 

 

  尾根に立つ案内板には、左

  に行けば100mで頂上とあ

  り、まずは山頂を目指した。

  しかし山頂の位置はよく分

  からない。送電線の鉄塔の

  下まで行き写真を撮ろうとし

  たが、木の枝が邪魔をして

  うまく写せない。

 

 分岐に戻り今度は右の御茶

 屋御殿に向かった。 テレビ

 中継局の脇を抜けて端まで

 いったが、残念ながらこちら

 も木が邪魔をして展望を得ら

 れない。さらに笹が刈り取ら

 れた道を西の端に行ってみ

 たがこちらも同じである。

 

 

 

頂上と案内された南側の鉄塔の下から

 

御茶屋御殿と案内のある北側の端

 

 

山頂からはいずれの方角もブッシュや木の枝が邪魔

をして、素晴らしい眺望を隠してしまっている。折

角の地形の利を生かし切れていなくもったいないよ

うな気がする。麓の丸栖コミュニティセンターに、

貴志川町のハイキングコースとして案内があるが、

もう少し山頂から展望が得られるように整備されれ

ば、素晴らしいハイキングコースとなって人気が高

まるのでは。などと事情が分からない者が勝手なこ

とを考えながら山を下ってきた。   <2013.05.01>

(写真は和歌山市方面、小倉CCと高積山)

 

西の端からブッシュをかき分け撮ったもの

 

 

 

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